目次15
2026 追記: この記事は 2021 年 3 月、iPhone 11 が「型落ち直後の狙い目モデル」だった時期に書いたもの。2026 年時点では iPhone 12 / 13 以降の機種も中古市場で十分に安く、iPhone 11 を新品で選ぶ理由はほとんどない。以下は 2021 年当時の購入判断のスナップショット として読んでほしい。骨子(Pro / Pro Max / 無印の差分の捉え方)は今も使える。
iPhone 11 シリーズは、発売から年数が経って「型落ち枠の狙い目」になった頃に一気に売れたモデル。Pro / Pro Max / 無印の3機種があり、価格差もそこそこ大きいので「どれを選ぶか」で迷う人が多い。
この記事は、3機種の差分を「画面サイズ・カメラ・ディスプレイ品質」の3軸に絞って整理する。読み終える頃には、自分が選ぶべき1台が決まっているはず。
結論 — Pro 系か無印か、判断は3点だけ
短い答え: iPhone 11 シリーズの選び分けは「3眼カメラ(望遠レンズ)が要るか」「有機 EL の鮮やかさが要るか」「6.5 インチの大画面が要るか」の3点で決まる。
逆に言うと、この3つに当てはまらない人は 無印 iPhone 11 で十分。Pro 系との性能差は普段使いではほぼ感じない。
| 機種 | 画面サイズ | カメラ | ディスプレイ | 想定価格帯(2021 年) |
|---|---|---|---|---|
| iPhone 11 Pro Max | 6.5 インチ | 3 眼(望遠あり) | 有機 EL・HDR | 高 |
| iPhone 11 Pro | 5.8 インチ | 3 眼(望遠あり) | 有機 EL・HDR | 中〜高 |
| iPhone 11 | 6.1 インチ | 2 眼(広角+超広角) | IPS 液晶 | 中 |
タイプ別の結論を先に書くと、こうなる。
- 望遠で撮りたい / 暗所と動画にこだわる → Pro 系
- 画面の鮮やかさ(HDR 動画・写真編集)を重視 → Pro 系
- ゲームを快適にやりたい → Pro 系
- とにかく大画面が欲しい → Pro Max
- 上のどれも当てはまらない → 無印 iPhone 11
iPhone 11 シリーズの基本スペックを比較
短い答え: 3機種は SoC(A13 Bionic)が共通で、CPU 性能には差がない。差が出るのはカメラ・ディスプレイ・画面サイズ・バッテリーの4点。
CPU は A13 Bionic で共通
Pro / Pro Max / 無印すべてに同じ A13 Bionic が載っている。普段使いやアプリ起動の体感速度はどれを選んでもほぼ同じ。
「Pro のほうがゲームで快適」と感じる場面があるとすれば、それは CPU ではなく ディスプレイのリフレッシュ感 と 発熱時のサーマルスロットリング の差から来る部分が大きい。
差が出るのはカメラ・ディスプレイ・サイズ・バッテリー
| 観点 | iPhone 11 Pro Max | iPhone 11 Pro | iPhone 11 |
|---|---|---|---|
| SoC | A13 Bionic | A13 Bionic | A13 Bionic |
| 画面サイズ | 6.5 インチ | 5.8 インチ | 6.1 インチ |
| ディスプレイ | Super Retina XDR(有機 EL) | Super Retina XDR(有機 EL) | Liquid Retina(IPS 液晶) |
| カメラ | 3 眼(広角・超広角・望遠) | 3 眼(広角・超広角・望遠) | 2 眼(広角・超広角) |
| バッテリー駆動目安 | 最も長い | 中間 | 中間(無印は Pro より長持ちする報告あり) |
| 重量 | 226 g | 188 g | 194 g |
スペック表だけ見るとほぼ同じに見えるが、カメラの望遠レンズと有機 EL の2つは日常使用で体感差が出やすい。
用途別に判断する
短い答え: 「写真・動画で稼ぐ/趣味にする」なら Pro 系、「画面の大きさが何より優先」なら Pro Max、それ以外は無印で困らない。
写真・動画にこだわるなら Pro 系
3眼カメラの恩恵は 望遠レンズ(2倍光学ズーム) と ナイトモードの安定感。SNS に料理写真や旅行写真を上げる頻度が高い人は Pro 系のほうが満足度が高い。
ただし望遠は 2 倍程度なので、「遠くを大きく撮る」用途には足りない。あくまで「もう一歩寄れる」レベルだと思っておくと期待を外さない。
動画視聴・ゲームの没入感が欲しいなら Pro 系の有機 EL
Pro / Pro Max の Super Retina XDR は有機 EL + HDR 対応。Netflix の HDR タイトルや Apple TV+ のドルビービジョン作品で、黒の締まりとハイライトの伸びがはっきり違う。
無印 iPhone 11 の Liquid Retina(IPS 液晶)も十分キレイだが、HDR 動画を頻繁に見るなら Pro 系を選ぶ価値がある。
大画面で動画を観たい・電子書籍を読みたいなら Pro Max
6.5 インチは iPhone 11 シリーズで最大。電子書籍の見開きや動画視聴に向いている反面、重量 226 g は片手操作で疲れる。ポケットに入れて持ち運ぶ前提なら覚悟が要る。
上のどれにも当てはまらないなら無印 iPhone 11
普段使い(メッセージ・SNS・カメラ・動画視聴)が中心で、「望遠も HDR も大画面も特に要らない」なら無印で十分。価格差ぶんを別の出費に回した方が満足度が高い。
iPhone 11 と前後の世代を比較
短い答え: 旧モデル(iPhone XR / Xs)と比べると A13 + 超広角カメラ が乗ったぶん明確に上、iPhone 12 と比べると 5G 非対応と MagSafe 非搭載 が差。
iPhone XR / Xs から見ると素直に進化
- CPU が A12 → A13 になり、処理速度・電力効率ともに改善
- カメラに 超広角レンズ が追加(XR は単眼、Xs は望遠+広角)
- ナイトモードが追加され、暗所撮影が一段強くなった
XR からの買い替えなら体感差ははっきり出る。Xs からの買い替えはカメラ重視でなければ「急いで替えるほどではない」のが正直なところ。
iPhone 12 シリーズと比べると
- iPhone 12 は 5G 対応、iPhone 11 は 4G まで
- iPhone 12 は MagSafe(マグネット式アクセサリー)対応、iPhone 11 は非対応
- ディスプレイは iPhone 12 が全機種有機 EL、iPhone 11 は無印のみ IPS 液晶
- 価格は iPhone 11 のほうが安い(2021 年時点)
詳しくは別記事の iPhone 12 シリーズの選び方 で整理している。価格差を取るか、5G + MagSafe を取るかが iPhone 11 と 12 の分かれ目。
比較まとめ
| 観点 | iPhone 11 シリーズ | iPhone 12 シリーズ | iPhone Xs / XR |
|---|---|---|---|
| SoC | A13 | A14 | A12 |
| 5G | 非対応 | 対応 | 非対応 |
| MagSafe | 非対応 | 対応 | 非対応 |
| 超広角カメラ | あり(全機種) | あり(全機種) | XR はなし |
| 有機 EL | Pro 系のみ | 全機種 | Xs のみ |
よくある質問
Q. 2026 年に iPhone 11 を新品で買う意味はある? A. ほとんどない。Apple 公式の販売は終了しており、中古市場でしか手に入らない。同じ価格帯で iPhone 12 / 13 が選べるなら、5G 対応や有機 EL ディスプレイがあるそちらを優先したい。サブ端末・キッズ用途・割り切った乗り換えなら中古の選択肢として残るレベル。
Q. iPhone 11 Pro と Pro Max、どちらを選ぶべき? A. スペックは同じなので「6.5 インチが要るか」だけで決めていい。電子書籍・動画視聴メインなら Pro Max、片手操作のしやすさを取るなら Pro。重量差 38 g は持ってみるとそれなりに体感差がある。
Q. 無印 iPhone 11 の IPS 液晶は、Pro の有機 EL に比べてどれくらい劣る? A. 横に並べて見ない限り「劣る」と感じる場面は少ない。違いがはっきり出るのは 真っ黒な背景の表示(有機 EL は完全に消灯)と HDR 動画の明暗差。普段の Web ブラウジングや SNS では差を意識することはほぼない。
Q. ゲーム用途で Pro と無印の差は出る? A. SoC が同じ A13 なのでフレームレートの差は基本的に出ない。ただし長時間プレイで発熱した際、Pro 系のほうが筐体構造的に熱を逃がしやすいという報告がある。原神のような重量級ゲームを長時間やるなら Pro 系のほうが安定する可能性がある、くらいの差。
まとめ
iPhone 11 シリーズの選び方は、シンプルに「望遠カメラ・有機 EL・6.5 インチ大画面のどれかが要るか」で決まる。3つとも要らないなら無印 iPhone 11 で十分、写真・動画・ゲームに踏み込むなら Pro 系を取る。
2021 年時点ではコストパフォーマンスの良い選択肢だったが、2026 年現在は中古市場で iPhone 12 / 13 と比較できる価格になっているので、新品にこだわらず一段上の世代も候補に入れるのが現実的。
iPhone 12 を含めた比較は iPhone 12 シリーズの選び方 を参考にしてほしい。